スイスに3箇所ある大きな要塞の一つが家の近くにあり、今日特別にガイドがあるというので家族と親戚11人で行ってきました。
第二次世界大戦中にドイツからの侵略に備えて13億円かけられて建てられた
要塞はライン谷を見下ろす山の中にあり、一見ただの山にしか見えません。ところが中に足を踏み入れると2階にわたり3kmの長いトンネルと部屋が続いていて、3つの砲塔、4つの大砲、10のマシンガンが当時のままに備え付けられています。現在1階はまだミリタリーが訓練で使用しているほかは博物館として一般に公開されています。

大戦中は400人のミリタリーがこの一筋の光も入らない暗い要塞の中で生活し、600人が周辺の山の中で活動していたそうです。実はハンスの父方の祖父はその中の一人だったんです。そのため私達の興味は強く、細いトンネルをくぐりながら「おじいさんもここを歩いたんだね」と話していました。
当時ドイツ軍はここからスイスに侵略する可能性が一番高いと考えられていました。攻めてこられた場合は22km先の標的まで届く大砲で応戦し、それでもドイツ軍の戦車が谷へ入り込んできた場合は、ライン谷に流れるライン川の堤防を開けて谷の一部を水浸しにし、沼地にさせて戦車を動けなくする計画が立てられていました。
要塞の中には食堂、病院、歯医者、郵便局などあらゆる設備があります。
大砲は木々見せかけの牛小屋や山小屋で隠されています。これらの大砲とはすべてトンネルでつながっています。実際はドイツ軍の侵略はなく、一度もここで対戦することはなかったんです。
2時間半のたっぷりなガイドの間ずっとこの湿った暗闇の中で過ごすだけで私は参ってしまいました。ここで生活していたミリタリーは強い精神力が必要だったと思います。